第10回オーバーラップ文庫大賞特別編 やますやま

今回の「作家のしゃべり場Z」は特別編!
第10回オーバーラップ文庫大賞の受賞者、計3名のインタビューを一挙公開するぞ。
『魔法警察ファンシー☆マリリン~証拠がなくても即逮捕!~』(以下『マリリン』)で〈銀賞〉を受賞したやますやまに、作品やその見どころについて、そしてオーバーラップ文庫大賞について聞いた。


――まずは『マリリン』を書き始めたきっかけを聞かせてください。
やますやま
推理物、いわゆるミステリーを書いてみたいと以前から思っていたのですが、ラノベでミステリーは受けないと聞いていたので、なかなか書けないでいました。そこでミステリーはミステリーでも「バカミス(おバカなミステリー)」、さらに別ジャンルである異世界からやって来た魔法使いのドタバタコメディを加えたらどうかな、と思い本作が誕生しました。
――やますやまさんはオーバーラップ文庫大賞をどこで知りましたか?
やますやま
新人賞一覧を掲載していたサイトだったと思います。じつは、数年前に一度投稿しましたが一次落ちでした(笑)。
――やますやまさんが考えるオーバーラップ文庫のイメージは? そのイメージを踏まえて、本作をオーバーラップ文庫大賞へ応募しようと思った理由を聞かせてください。
やますやま
Web発の異世界物が多い印象でしょうか。本作とはジャンルがまったく被らないのですが、それがかえって新鮮でいいんじゃないかと思い応募しました。
――オーバーラップ文庫大賞では、1次選考からすべての応募者に対して評価シートが送付されます。何か印象に残っている評価コメントは?
やますやま
一次通過時点で妙にほめられていたのでもしかしたら次も行けるかも? と思ったら二次も通っていて……。二次選考の評価コメントがベタほめだったので驚きました。一方で問題点もしっかり指摘されていて、かなり読み込んでもらえていると思いました。印象に残っているコメントは……「何も言うことはありません」でしょうか(笑)。
――担当編集より受賞の連絡を受けた際の率直な気持を聞かせてください。
やますやま
電話を取り損ねてしまい、留守電に切り替わった電話機から「オーバーラップ」「マリリン」という単語が聞こえてきて。慌てて受話器を取ったのですが繋がらず、留守電も消えてしまっていたので冷や汗をかきました。あとで改めて連絡をいただいたのですが、今時固定電話を連絡先にしている人は珍しいと言われました(笑)。
――受賞にあたって、作品のどんな要素が一番評価された点だと思いますか?
やますやま
愉快なマリリンのキャラでしょうか? 台詞・行動・性格・容姿など、すべてにおいてほかにはなかなかいないキャラだと思います。
――本作のコンセプトを聞かせてください。また、そのコンセプトを大事にするため執筆時心がけたことがあれば、併せて聞かせてください。
やますやま
徹底したギャグとコメディ、愉快な雰囲気でしょうか。シリアスなシーンでもシリアスになりすぎないよう心がけました。鬱要素はゼロのはずです。まあ人が死んだりしていますけど……。
――発売に向け、現在は書籍化の作業が進行中だと存じます。何か苦労したエピソードはありますか?
やますやま
書籍化にあたり応募原稿に100ページ追加をしなければいけなかったことでしょうか。どうなることかと思いましたが、意外と上手くいきました。あとはあるヒロインに関する設定を大幅に変更したことで、ほぼ全編に修正を入れる必要があったのが苦労した点ですね。
――では、キャラクターデザイン・カバーイラストを始めて見た際の感想は?
やますやま
マリリンがどうなるのかと思ったのですが、とてもすばらしいデザインにしていただいて感動しました。カバーイラストは美しすぎ&可愛すぎで、あまりにハイレベルな為ちょっとビビッてしまいました(笑)。
――本作を(特に)どんな方に読んで欲しいですか? その理由と併せて聞かせてください。
やますやま
現代の生活に疲れた方向け……というわけではなくて、老若男女を問わずに読んでほしいですね。 ですがあえて言うならギャグやコメディが好きな方、バカミスが好みの方向けでしょうか? 純粋なミステリーが好きな方は……怒らないでね?
――最後に、オーバーラップ文庫大賞へ投稿をしようと考えている方へ、ひと言コメント(アドバイス)をお願いします。
やますやま
リサーチは大事ですが流行の物にばかり流されないようにした方がいいと思います。はやりのジャンルで挑むのなら独自の何かを加えましょう。ただし個性を出す際には読者が不快になるような要素は控えたほうがいいです。マイナス要素で個性を出そうとする人が多いと聞いた事があるので。加えるのならプラスになる要素にしましょう。不快より愉快ですよ。