今回の「作家のしゃべり場Z」は特別編!
第8回オーバーラップ文庫大賞の受賞者、計3名のインタビューを一挙公開しよう。
〈銀賞〉を受賞した『幾億もの剣戟が黎明を告げる』(以下『億戟』)のインタビュアーは、ヒロインであるアサヒ。
彼女が著者である御鷹穂積に、作品やその見どころについて、そしてオーバーラップ文庫大賞について聞いてくれたぞ。
まずは『幾億もの剣戟が黎明を告げる』を書き始めたきっかけをお聞かせください!
自分なりの学園異能バトルが書きたかったのだと思います。
ダークな世界観、バディもの、兄妹という関係性などには自分の好みが反映されています。
ダークな世界観、バディもの、兄妹という関係性などには自分の好みが反映されています。
御鷹穂積先生はオーバーラップ文庫大賞をどこで知ったのですか?
当時、書店で第一回オーバーラップ文庫大賞の受賞作品を購入したことがあるので、賞の存在はその時に知りました。
御鷹穂積先生が考えるオーバーラップ文庫のイメージはどんなものでしょう? そのイメージを踏まえて、本作をオーバーラップ文庫大賞へ応募しようと思った理由をお聞かせください。
web小説の書籍化作品を多く扱っているイメージがあります。
一方で、そうでない作品や、書籍化作品でも流行ど真ん中とは違う作品も刊行していたりして、『流行を抑えつつ、新たな道も模索している』というイメージを受けました。
一方で、そうでない作品や、書籍化作品でも流行ど真ん中とは違う作品も刊行していたりして、『流行を抑えつつ、新たな道も模索している』というイメージを受けました。
本作は今の流行を抑えているとは言い難いのですが、自分の『面白い』を詰め込んだ作品ではあるので、それがどのように評価されるかと考え投稿した面はあると思います。
オーバーラップ文庫大賞では、1次選考からすべての応募者に評価シートが送付されるそうですね! 印象に残っている評価コメントはありますか?
兄妹の関係性や、妹であるアサヒのキャラクターに関して好意的な意見が大変多く、嬉しかったです。
担当編集さんから受賞の連絡を受けたときの率直な気持ちをお聞かせください。
どんなお話をしたかはよく覚えていないのですが、何年も前から書いている作品が本になる機会を得られたことが嬉しく、ありがたいなと思いました。
受賞にあたって、作品のどんな要素が一番評価された点だと思いますか?
上述の通り、兄妹の関係性でしょうか。
本作のコンセプトをお聞かせください。また、そのコンセプトを大事にするため執筆のときに心がけたことがあれば、あわせてお聞かせください。
難しいですが、強いて言えば『自分なりの学園異能バトル』になるかと思います。
執筆時心がけたことに関しては、『応援できるキャラクター』『アクションシーンの熱量』などでしょうか。
また、これはこの作品に限らないことですが、『敵にも味方にも物語がある』ということは意識しています。
また、これはこの作品に限らないことですが、『敵にも味方にも物語がある』ということは意識しています。
発売に向けて、今は書籍化の作業の真っ最中だと思います! 何か苦労されたエピソードはありますか?
改稿作業自体は嫌いではないのですが、設定や表現を変更した際に、それに関連する文章を全体から探して修正を反映させていくのは大変でした。
では、イラストレーターの野崎つばた先生が描くキャラクターデザイン・カバーイラストを初めて見たときの感想は?
カバーイラストですが、幻想的で美しく、その上格好よくて、放心するほど素晴らしかったです。
またキャラクターデザインに関しても表情や佇まいなどに『その人物らしさ』が表れており、感嘆するばかりでした。
本作は学園モノということで、生徒たちが同じ制服を着ているのですが、その着こなしに関してもキャラごとに異なっていたりして、作者のイメージが及んでいなかったところでも『らしさ』が表現されており、感動しきりでした。
男女共に大変魅力的に描いていただき、感謝しかないです。
本作は学園モノということで、生徒たちが同じ制服を着ているのですが、その着こなしに関してもキャラごとに異なっていたりして、作者のイメージが及んでいなかったところでも『らしさ』が表現されており、感動しきりでした。
男女共に大変魅力的に描いていただき、感謝しかないです。
本作を(特に)どんな方に読んで欲しいですか? その理由とあわせてお聞かせください。
自分が学生の頃は学園異能バトル作品がとても多く、それらにとても楽しませてもらいました。
なので、同年代の方に読んでもらって『やっぱ学園異能バトルはいいな!』と思ってもらいたいですし、まさに今学生時代を過ごしている方に『こういうジャンルもいいじゃん!』と思ってもらいたいです。
なので、同年代の方に読んでもらって『やっぱ学園異能バトルはいいな!』と思ってもらいたいですし、まさに今学生時代を過ごしている方に『こういうジャンルもいいじゃん!』と思ってもらいたいです。
かつて自分を大いに楽しませてくれたもの、今もなお自分が好きなものを、今ライトノベルを読んでいる人にも楽しんでもらえたら、とても嬉しく思います。
最後に、オーバーラップ文庫大賞へ投稿をしようと考えている方々へ、ひと言コメント(アドバイス)をお願いします!
『今この瞬間の流行』に合った作品でなくとも、作者が思う『面白さ』に可能性を見出してくれる賞だと思います。
もちろん流行に合わせた上で面白いものを書ければ素晴らしいですが、仮にそうでない作品であってもダメではない、というのは投稿する側にとって心強い要素かなと。
もちろん流行に合わせた上で面白いものを書ければ素晴らしいですが、仮にそうでない作品であってもダメではない、というのは投稿する側にとって心強い要素かなと。
ありがとうございました!
今日先生にインタビューできたこと、兄さんに自慢します!
今日先生にインタビューできたこと、兄さんに自慢します!
Profile
御鷹穂積 みたか・ほづみ
第8回オーバーラップ文庫大賞〈銀賞〉を受賞。
受賞作『幾億もの剣戟が黎明を告げる1 無敗の剣士と夜を斬る少女』は2022年1月25日オーバーラップ文庫より発売。
『復讐完遂者の人生二周目異世界譚』(GCノベルズ)でデビュー。
ほか、『難攻不落の魔王城へようこそ ~デバフは不要と勇者パーティーを追い出された黒魔導士、魔王軍の最高幹部に迎えられる~』(GAノベル)などがある。
https://www.amazon.co.jp/dp/4824000815